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2005.09.14 Wednesday 泥のように眠りたい

 今、行き帰りの通勤電車の中で山本文緒の「日々是作文」というエッセイを読んでいる。その中の「一人で暮らす本当の理由」を読んで、今までもやもやとしていたものがスッキリするのを感じた。両親との静かで和やかなで暮らしを捨て山本文緒が一人暮らしをする理由。それは潜在意識の中に、いつか失う家族のことがあるからだ。「私もいずれ家族を失う。その時に取り乱さないために、離れて暮らすことによってあらかじめ失っておきたい、それが本音かもしれない」

 私は常日頃から、ちゃんと自立して一人でも生きていけるようになりたいと考えていた。恋人のおかあさんに毎日夕飯を作ってもらうことも、恋人がいろいろ私を助けてくれることも嬉しいけれど、ちゃんと全部自分でしなきゃと強迫観念のように感じていた。素直に心から頼ることができないのは、頼ってはいけないと思うのは、山本文緒のいうように、いつかそんな大切な人が死んだときのことを思って予防線を張っていたからなのだ。自立しなきゃ自立しなきゃと自分で追い詰められていたのは、妹が突然死んで以来、私は誰かを失うのが怖くて、今のうちからあらかじめ失っておこうと姑息なことを考えていたからなのだ。それが今日分かって、妙にスッキリした。失業の危機に立ったとき、恋人に頼ることも考えず、本当に目の前が真っ暗になったのは、そういう強い思いがあったからなのかと今さら納得した。

 昨日とってもいいサイトを見つけた。それは世界一周堂 というところ。いつか世界一周をしたいので、それまでにここのサイトを読み漁って勉強しておこう。見つけたときはすっごくワクワクして、すでに地球を半周したくらいの気分になっていた。

 毎日少しずつ家で仕事しているけれど、ライターの仕事全然進まない。その割にパソコンの前に座っている時間だけは長くて、寝不足で、不安が募る。明日は提出した記事が一度返ってくる。そのときに何を言われるのか、また今から不安。この仕事が終わったら、カイロプラクティックに行って、美容院にも行って、買い物に行って、映画館に行きたい。



2005.09.11 Sunday 人の幸せ

 金曜日、うっかり缶チューハイを飲んでしまい、爆睡。ノルマの2ページどころか一文字も書かずして、21時から翌13時まで寝続けた。寝不足からくる疲れがどっと出てしまった。土曜日にいっぱい書きためといたら、次の週楽だろうと考えていたのに、昼過ぎに起きた挙句、期日前投票に行ったり、次の日のため試しで着物の着付けをしてもらったりしてたら、あっという間に夜。夜は夜で友達カップルとイタリアンに行ったりして、あーあ、全然進まない。

 今日は朝から恋人の実家に行って、おかあさんに着付けをしてもらう。恋人のおかあさん、おばあちゃんにまで手伝ってもらって、何とか着付け完了。あんなの絶対に一人で着られない。何か朝からみんなで大騒ぎしながら着付けをしてもらっていたら、自分が結婚するような気になったりしていた。

 そして電車に乗って大阪へ。大阪へ行くのって前の日から緊張する。しかも着物だし。地下鉄のトイレに行ったとき、帯が少し乱れていたらしく、きれいなおばさまが「ちょっと待って」と言ってスッと直してくれた。そして「ハイ、いいわよ」という感じでポンと帯を叩いて送り出してくれたのが嬉しかった。あー、着物着てて良かったと思った瞬間。結婚式の二次会は、まさに高校の同窓会で、懐かしい顔ぶれが揃う。会の中で、新郎と新婦がお互いに手紙を読み合うというのがあったのだけど、4年にわたる遠距離恋愛を成就させた2人は、お互いのコメントが愛に溢れていて感動。素敵だなぁと思った。その後ブーケトスになって、哀しいことが…。来ていた高校の同級生はみんながみんな見事に結婚していて、私一人が送り出された。そしてブーケは受け取れず。いいけど、別に。

 それにしても結婚式っていいなぁ。幸せをわけてもらえる。今度、タムチンの婚姻届の保証人を頼まれたのだけど、書くシーンを想像しただけでも感動して少し泣きそうになった。結婚式なんて呼ばれたら号泣だな。



2005.09.08 Thursday ノルマ

 猫のにゃーくん、今日もいた。会社に行くときと会社から帰ってきたとき、駅の出口ににゃーくんがいるとそれだけで嬉しく幸福になる。猫の癒しパワーだ。最近、風がすごく気持ちよくて、空も高く爽快なので、少し遠回りだけど毎朝公園を通って駅まで行っている。

 ライターの仕事、1日2ページを自分に課してやっている。テスト勉強とかいくら予定をたてても全然できなかったのに、仕事だからちゃんとやっている。だいたい夜8時半くらいから机に向かい、12時まで。1時頃に寝て朝の6時半には起床。毎日8時間は寝たいのに、睡眠不足だ。恋人はテレビを見るときイヤホンをしてくれた。なので音を気にせず、今日は集中してできた。感謝。隣りの部屋でするということも考えたけど、視界の中に恋人がいないと何か不安。今からお風呂に入って寝る。



2005.09.07 Wednesday 二足のわらじ

 9月になってボチボチ仕事が入ってきている。毎日が適度に忙しくて、充実感はあるのだけど、如何せんあの社長のせいで毎日やきもきして過ごしている。昨日は17時締め切りの原稿があることをすっかり忘れていたし、今日はチラシのことで急いで伝えなきゃいけないことがあるというのに、午後からずっとケイタイは繋がらず、折り返しもなし。同期の子とイライラしながら待っていた。

 ライターの仕事、資料をもらったので早速昨日やってみた。私の担当は、お寺の案内ページ。寺・寺・寺で50ページ近くある。資料に目を通し、自分の中で理解し言葉にする。やる前はなかなか机に向かうことができず、片付けをしたりしてやっと取り組んだのだけど、やり始めると面白い。やっぱり私こういう仕事好きなんだとあらためて思った。今まで机は鏡台代わりに使っていたのだけど、昨日からは仕事モード。やる気が出るよう好きな写真も飾ってみたり。今日も少しでも進めておきたい。けど、恋人が見ているテレビの音が気になって進まなーい。横から言葉が入ってくると、頭の中でまとめている言葉とごっちゃになってしまう…。テレビっ子の恋人にテレビ見ないでとは言えないし。どうしたものか。



2005.09.03 Saturday 夏ふたたび

 渡辺篤史の「建もの探訪」が今日は沖縄スペシャルだった。寝ていた恋人も起こして、一緒に見る。部屋の中から沖縄の海が見えるなんて、羨ましすぎる。やっぱり沖縄の海は日本海とは色が違う。キレイな澄んだグリーン。早く行ってみたい。

 村上龍の「インザ・ミソスープ」を読み終えたので、図書館へ本を返しに行く。フランクはやっぱり殺人犯だった。残虐な殺人のシーンが生々しく書いてあったので、その辺は飛ばして読んだ。けど、その前後のシーンだけでも、読んだ後は気が沈んだ。殺人うんぬんではなく、良くも悪くも人の心の奥底を見せつけられたような本だった。図書館から帰ってきたら恋人は、「ぼくのなつやすみ2」をしていた。去年も夏の終わりにはまってひたすらしていたくせに。

 ゲームが一段落したので恋人のバイクでお出かけ。着物に合わせる足袋を買う。大丸の6階で花柄の可愛らしい足袋があったので購入。5000円。足袋を入れてくれた袋がまたかわいい。そのあと先週も行ったtententenへ行って帯締を買う。前と違う店員さんだったけど、今回もとても親切に対応してくれた。赤の帯に合う青緑の帯締を購入。3500円。頼れる店員さんのお陰で、今回だけでなくもっと着物を着たいなと思ったりした。



2005.09.01 Thursday 試験前の大掃除

 久しぶりに夢中になって本を読んでいる。村上龍の「インザ・ミソスープ」。フランクという怪しいアメリカ人(かどうかも謎)が殺人犯なのか、何なのか。仕事中も思わず社長がいないのを見計らって読んでしまうくらい先が気になる。村上龍の本は何冊か読んだことがあるけど、初めてものすごく面白いと思った。また借りてみよう。

 今日の社長はすごく機嫌が良くて、気持ち悪かった。人並みに話しかけてくるし。今までお中元で何をもらっても私たちにはくれなかったのに、バヤリースの100%ジュース(36本入り)を2人で飲んでいいよだって。社長に一体何があったんだ?挙句の果てには、ホルターネックの上にシャツを重ね着していた私を見て、社長は「なんやそれは水着か?」私「いやいや…」気持ち悪いから私の服とかに興味を持たないでほしい。その会話を聞いていた同期は、セクハラだって怒っていた。それで夕方にはやっぱり寝ていた。

 いよいよライターの仕事始まりそう。メールでお知らせがきた。メールによるとスケジュールは「ちょっと殺人的」だそうだ。すごく不安。とりあえず与えられた仕事を精一杯やって、迷惑をかけることだけはないようにしようと思う。11ページにわたってある“執筆要綱”とか見ていたら、出版社にいた頃を思い出して、楽しくなってきた。「様々」→「さまざま」とか「云う」→「いう」とか、本によって、出版社によって全て書き方に決まりがある。まずはこれを覚えなくては。私、履歴書送って就職活動なんてしてる暇あるんだろうか。でも今日履歴書を書くと決めたので、とりあえず書く。書くといったら書く。でも、どうしても書けなくてさっきから急に机の周りを掃除をしたりしている。